|
丘陵地や山地のやや湿った林下に生える多年草。葉は2〜3個根際からでる。長さ15〜30センチになり、縦に5本の脈がある。幅4〜6センチ。花茎は30〜50センチになる。花は普通萼片と側片が暗褐色、唇弁が淡紅白色〜白色だが、色の変化が多い。花期は4月の終わり頃から5月。
和名は、海老根の意味で、地下茎の形から。
分布は、北海道(西南部)、本州、四国、九州、沖縄。
なお本種は、サガミランとともに神奈川県レッドデータ生物調査報告書2006年度のレッドデータカテゴリーなかで、「絶滅危惧K類(絶滅の危険が増大している種 )」に判定されている。
実は、2001.5. 3 撮影画像の1枚ですが、 この画像は、意識して撮ったものではありません。偶然にも撮る事ができたこの「平和の象徴」は、自宅に戻りPCのデスク上に開いた画像を見てビックリ。目もくちばしもある、まさに植物の持つ自然の不思議さを感じる一枚となりました。フレーミングなど考えずに撮ったこの画像を見ながら、エビネの新たな被写体を発見したような気持ちで、一人悦に入っています。
この時の撮影ですが、場所は急斜面のため、左手は木につかまって、右手に愛用のNikonが故障したため、前日購入した、サブカメラを持ちながらの撮影でした。「香川さんエビネよ」会員のお母さんから最後尾の私に大きな声で教えてくれたのはよかったのですが、撮るには格好の場所はすでに会員の一人がカメラを据えており、やむなく急斜面にへばりつきながら、震える右手でシャッターを押したのが、この一枚でした。
|
|
|